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【映画】バックドラフト|火災におけるバックドラフト現象とは〈Backdraft/1991年アメリカ〉★予告編付き★

2001年歌舞伎町のビル火災、放火の可能性が高いと言われているけど、いまだに出火原因がわかっていないんですよね。

というか、わかるときが来るのでしょうか。ビルも取り壊してしまっているのに。

あの直後に前を通りましたが、ビルの前面がブルーシートに覆われてるのを見て、日本の警察は無能だな、と思いましたよ。

このときもバックドラフト現象が起こっています。

バックドラフト《Backdraft》の、あらすじ|火事と、それぞれの人生と愛

シカゴ消防局のスティーヴン・"ブル"・マカフリー中尉ブライアン・マカフリーは兄弟。

1971年、少年だった弟ブライアンは火事の現場で、消防士の父デニス・マカフリー大尉の死に遭遇していた。

そんなマカフリー兄弟にとって、シカゴ消防局のベテラン消防士ジョン・"アックス"・アドコックスは叔父のような存在。

彼は日頃から、スティーの安全を無視した仕事の仕方に不安を感じており、スティーの妻ヘレンも、夫の無謀さから息子を守るために別居する。

一方で弟のブライアンは『消防捜査局』のドナルド・"シャドウ"・リムゲールのアシスタントに異動した。

ある日、シカゴ市会議員のマーティ・スウェイザックが、消防署の予算削減を指示していたことが明らかになる。

消防署を閉鎖してコミュニティセンターに改築するため、請負業者が彼に報酬を支払い、請負業者は工事の契約を受け取っていたのだ。

ブライアンは、そのスウェイザック議員の補佐官であるジェニファー・ヴァイトクスと付き合っている。

そんな中、高層ビルで火災発生との通報が。

スティーは、アドコックスが「応援を待つように」と忠告したにもかかわらず、すぐに突入していく。

その時ブライアンの友人で訓練生のティム・クリズミンスキーがドアを開けてしまい、バックドラフトが起こった。

彼は顔の見分けがつかないほどの火傷を負うが、かろうじて一命を取り留める。

その後、消防捜査局のリムゲールブライアンは、その時のバックドラフトの犠牲者3人とスウェイザック議員の関係を知り、放火の疑いで彼の家に向かう。

家の中は真っ暗だが鍵はかかっておらず、二人は警戒しながら入っていく。

そしてブライアンが部屋でガスのホースが外れているのを見つけた瞬間、急に目出し帽で顔を隠した男が飛び出して攻撃してきた。

ブライアンと揉み合う中、その男は火花を散らしていたコンセントで肩に火傷を負いながらも外に逃げる。

リムゲールは、コンセントの火花がガスに引火する前に、逃げた男との格闘で動けなくなったブライアンと奥で倒れていたスウェイザック議員を家から救い出すが、爆発で負傷してしまう。

後日ブライアンは、アドコックスの背中にコンセントの形をした火傷を発見、兄スティーヴンにそのことを打ち明けた。

そのとき再び火災が発生、到着した現場の化学工場でスティーヴンは、バックドラフトについてアドコックスに詰め寄る。

アドコックスは、スウェイザック議員が消防士の死から利益を得て消防署を閉鎖したため、スウェイザックの仲間を殺すために火災を起こしたことを認めるのだった。

突然、爆発で2人がいるキャットウォーク(高所にある、作業や点検用の通路)が破壊される。

スティーヴンはキャットウォークの残骸にぶら下がりながら、落ちそうになっているアドコックスの手をつかむ。

しかし2人は落下、スティーヴンは下のキャットウォークに着地できたが、アドコックスは火の中に落ちて死亡してしまった。

一方ブライアンは勇敢に火に立ち向かい、スティーヴンを外に運びだす。

しかしスティーヴンは、病院へ向かう途中「アドコックスを犯人だと周囲には明かさないで欲しい」とブライアンに伝え息を引き取った。

ブライアンリムゲールは、スティーヴンアドコックスの葬儀を終えた後、警察の協力を得てスウェイザック議員の記者会見を妨害する。

さらに、スティーヴンアドコックスを含む数人の消防士を死に至らしめたニセの人員調査についてスウェイザックを問い詰め、市長就任の野望を打ち砕いた。

その後ブライアンは、父と兄を失いながらも消防士としての家族の伝統を受け継いでいる。

バックドラフト《Backdraft》の、観る前に知っておきたい基礎知識と見どころ|火事における『フラッシュオーバー』と『バックドラフト現象』とは

火事における『フラッシュオーバー』と『バックドラフト現象』とは?

火事のとき、火の熱で部屋の中の“モノ”が燃えるじゃないですか、カーテンとかソファーとか洗濯物とかベッドとか。

それらの燃えた物体から発生した引火性のガスが一気に発火して、部屋中が高温の恐ろしい状態になる現象がフラッシュオーバー。

火事中、密閉されて一酸化炭素ガスが溜まった室内の窓やドアを外から開けると、外の酸素が中のガスに取り込まれ大爆発を起こす。

これがバックドラフト。

イリノイ州シカゴの消防署

シカゴと言えば、1871年に起きたシカゴ大火(Great Chicago Fire)が有名で、それでこの街には火事のイメージがあったりします。

実は私、昔この消防署の前を通り、生で見ました。

クリームのSunshine of your love

家に帰れない兄貴が家代わりに暮らす船に弟が訪れたとき、クリームの"Sunshine of your love"が流れていました。

アメリカでクラシック・ロックは、ひとつのおしゃれアイテムになっていますよね。

クリームはイギリスのバンドですけど。

火事の現場検証でタバコを吸うデ・ニーロ

消防士の仕事場に息子を連れて行ったり、遅刻した若者を笑いながらイジったり、火事が起きた現場をタバコ吸いながら調査したり。

なんだかんだ言ってやっぱりアメリカは『自由の国』だな、と。

どっかのクレーム大国では“休憩中”にバスの運転手がサービスエリアでカレー食っただけで文句言われるなんてこともありました。

火は、液体か?気体か?個体か?

爆発前にスキマから部屋の中へいったん吸い込まれる炎が、生き物のような液体のような、不気味な絵面になります。

そこで疑問がわきます、いったい火は液体なの?気体なの?個体なの?

答えは、火(燃焼)は現象であって物質じゃないので、どれでもないです。

物と酸素が結びつくことを酸化と言いますが、これがある条件下で起こるときに発する熱と光、これが火なのです。

バックドラフト《Backdraft》の、キャストと予告編|Cast and Trailer

◎2h17m (1991)

スティーヴン・"ブル"・マカフリー中尉(マカフリー兄弟の兄、消防士):カート・ラッセル

ブライアン・マカフリー(マカフリー兄弟の弟、新米消防士):ウィリアム・ボールドウィン

デニス・マカフリー大尉(マカフリー兄弟の父、故人):カート・ラッセルの二役

ジョン・"アックス"・アドコックス(兄弟の叔父代わり、ベテラン消防士):スコット・グレン

ヘレン・マカフリー(スティーヴンの妻):レベッカ・デ・モーネイ

ドナルド・"シャドウ"・リムゲール(消防捜査局、元消防士):ロバート・デ・ニーロ

マーティ・スウェイザック(市会議員):J. T. ウォルシュ

ジェニファー・ヴァイトクス(スウェイザック議員の補佐官でブライアンの彼女):ジェニファー・ジェイソン・リー

ティム・クリズミンスキー(消防訓練生、ブライアンの友人):ジェイソン・ゲドリック

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