親の代からのガチ富裕層は何人か知っていますが、普通に大衆車に乗ってファストファッションブランドの服を着て牛丼食っていました。日本なのに、家の中に靴のまま入ったのは驚きましたけど。
成金のように、キャバ嬢に時計や靴を見せびらかすようなことは決してなかったです。まぁ余裕あるという意味で、どちらもうらやましいな、とは思いますけど。
この話は、遺産を相続した資産家の娘が、遺言に沿って地下室とそこに閉じ込められていた男を発見するというやつなのですが。サスペンスとファンタジーと善悪の立場などがとっ散らかって絡まっていて、私には今ひとつ理解不能な作品でした。
インヘリタンス《Inheritance》の、あらすじ|地下に30年閉じ込められていた男の目的
ニューヨークの、有力な政治家一家当主で超金持ちのアーチャー・モンローが死去し、遺産は妻のキャサリン、次男で政治家のウィリアム、検事である長女のローレンの家族3人に分けられた。さらに弁護士のハロルド・チューリスはローレンに、内密に遺されたビデオメッセージを見せる。
ビデオの中で父は、彼女も墓場まで持っていかなければならない秘密があると言う。そして、家の敷地内にある秘密の地下壕で30年間囚われの身だったというモーガン・ワーナーと名乗る男を発見する。
モーガンによると、ある夜に飲酒運転で2人が歩行者をひき殺してしまうまで、アーチャーは友人でありビジネスパートナーだったとのこと。しかし、この事件におびえたアーチャーはその遺体を隠し、さらに真実を暴露されるのを恐れてモーガンを地下壕に閉じ込めた。
その話が事実であるという証拠としてモーガンは、ローレンに歩行者の死体が埋められている場所を教える。またローレンは、モーガンの告白をたどって父アーチャーの長年の愛人の存在と、その間に生まれた息子、そして自分の子どもたちを当選させるために賄賂を支払った証拠を次々に見つける。
最終的にローレンは、モーガンから釈放してほしいと説得され、口止めの意味で銀行口座を開設、プライベートジェットをチャーターするよう弁護士のハロルドに指示する。
しかし疑いが解けきれないローレンは、モーガンが眠っているスキに彼の指紋を採取、身元確認をこっそり依頼。ところが、そのファイルは直接モンロー家に送られてしまった。
それを見た母のキャサリンは、"カーソン"という名が書かれたモーガンの写真に怯え「邪悪な男」だと打ち明ける。あせったローレンはハンガー(飛行機の格納庫)に行ってみるが、そこにはモーガンが乗ったはずの飛行機がそのまま置いてあり、そばで弁護士のハロルドが死んでいた。
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Google Lensの活躍
最初は物語の舞台がどこかなんて気にせず観ていたんですけど、夜景が写った場面で「あ、これどこ?」と気になりました。そこで画面を一時停止してGoogle Lensで調べたら、ニューヨークだと教えてくれました。
インターネットは親切だなと思いました。お世話になりました。
リリー・コリンズは、フィル・コリンズの娘
ローレン役でフィル・コリンズの娘、リリー・コリンズが幼く見えて検事感が弱い。「悪は俺が許さん」といったような貫禄が感じられない。
あと、すべての証拠を見たにも関わらずのローレンの行動にも、イライラは募ります。まあ制作側の意図に乗せられてるといえばそうなんですけど、そのイライラをすっきりさせてはくれませんでした。
2回3回と観れば、理解できるのでしょうか
「どんなに苦悩し絶望しても─人生には意味がある」なんてそれっぽいこと言って、途中まではいい話に着地するのかななんて思ったけど結局は普通に胸糞映画ですね。設定や展開の雑さが集中力を削いできます。
風呂は?トイレは?そのへんの疑問は誰でも持つのでちゃんと描いてほしいです。さらには、なぜモーガンがこのような人間になったのか、とか主人公家族側のズルさ汚さなんての機微をもう少し丁寧に描いてくれないと。
インヘリタンス《Inheritance》のキャストと予告編|Cast and Trailer
◎1h51m (2020)
- ローレン(主人公、モンロー家の長女で検事):リリー・コリンズ
- モーガン(地下に監禁されていた男):サイモン・ペッグ
- キャサリン(ローレンの母):チェイス・クロフォード
- ウィリアム(ローレンの弟で政治家):ジョエル・エドガートン
- アーチャー・モンロー(ローレンとウィリアムの父、大物銀行家):パトリック・ウォーバートン
- ハロルド:マイケル・ビーチ(モンロー家の顧問弁護士)