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マイ・ボディガード【映画】実話を元にした、メキシコで横行する組織的誘拐犯罪〈Man On Fire/2004年アメリカ〉★予告編付き★

01/14/2024

2023年3月3日、メキシコのアメリカ国境に接する街マタモロスで、4人のアメリカ人が誘拐されました。被害者のうち2人は4日後に遺体で発見されましたが、2人はマタモロス郊外ラグノナ地区の木造家屋で生きて救出されました。

「Man On Fire」は2004年のアメリカ映画ですが、2004年の時点ですでに誘拐を題材にするほど、メキシコでは社会問題化しているのですね。カルテルつって組織化したチームで行なっているので、もう警察も太刀打ちできないっぽいです。

ただし映画は完全実話ってんではなく、A.J.クィネルの小説「燃える男」が原作。ちなみにこのタイトル、日本では長嶋茂雄、星野仙一、中畑清といった昭和の野球選手の愛称と一致します。

マイ・ボディガード《Man On Fire》の、あらすじ|実話のようなフィクション

2003年、CIAのSAD(特別行動部)/ SOG(特殊作戦グループ)将校だったジョン・クリーシーは、メキシコ在住の旧友ポール・レイバーンから、メキシコシティの自動車メーカー経営者であるサミュエル・ラモスの娘ルピタ(愛称:ピタ)のボディーガードを依頼される。

燃え尽き症候群やCIAでの行動に対する罪悪感、さらにはアルコール依存症にも悩むクリーシーは自殺を図るが失敗。彼はレイバーンによって「銃弾は常に真実を語る」という言葉を思い出し、自分は死ぬべき人間ではないと考える。

元気を取り戻したように見えたクリーシーは、ピタボディガードという新たな目的に専念し始めた。飲酒量を減らして聖書のページに安らぎを見出し、ピタの水泳の指導も開始、その過程で彼女と絆を深めていく。

ある日ピアノ教室の外でピタを待っていたクリーシーは、2人の連邦警察官が通りを封鎖する中で、教室へ送る際に2人を追っていた車に気づく。ピタが誘拐されようとしていることに気づいたクリーシーは警官を含む4人の犯人を殺すが、自らも重傷を負い、ピタは連れ去られる。

クリーシーは容疑者とされるが、記者のマリアナ・ガルシア・ゲレロはそのことに疑問を感じていた。AFI(連邦省警察)エージェントのミゲル・マンサーノは、回復したクリーシーを腐敗した警察から守るため、動物病院に移す。

誘拐団のリーダー「ザ・ヴォイス」は、1000万ドルの身代金を要求してきた。ピタの父サミュエルは警部補ヴィクトル・フエンテスの助けを借りてこれに応じる。しかし、誘拐犯たちは身代金の受け渡し場所で警察に待ち伏せされ、そこでザ・ヴォイスの甥は射殺された。

キレたザ・ヴォイスラモス一家の責任を追及し、報復としてピタは永遠に帰らないと告げる。

マンサーノは「誘拐犯は、腐敗した役人や警察、犯罪者で構成される『ラ・エルマンダッド』と呼ばれる強力なブラザーフッドに属しているため、非常に危険だ」とクリーシーに警告するが、ピタの母であるリサクリーシーに対し、ピタの死に関わった連中全員を殺すと約束させた。

クリーシーレイバーンの協力を得て武器と道具を手に入れ、逃走用の運転手を尋問・殺害、その後で誘拐犯との対決に臨む。犯罪の仲介者2人を殺し、ATMカードと別件で誘拐されていた少女を助け出した彼は、記者のゲレロに証拠と少女を引き渡し、フエンテスが「ブラザーフッド」の一員であることを明かす。

ゲレロの説得でAFI(連邦省警察)エージェントのマンサーノも手を貸し、クリーシーはロケットランチャーでフエンテスの車列を妨害。警官を拉致して身代金取引を試みるが、実はそのほとんどを弁護士ジョーダン・カルファスに盗まれていたことが判明。

カルファスの自宅では、サミュエルに関する銀行口座情報が見つかり事件の全貌が明らかになる。

マイ・ボディガード《Man On Fire》の、観る前に知っておきたい基礎知識と見どころ|被害者の70%は生存していない

ラテンアメリカの誘拐事件、被害者の70%は生存していない

There is one kidnapping every 60 minutes in Latin America. 70% of the victims do not survive.
「ラテンアメリカでは60分に1件の誘拐事件が起きている。被害者の70%は生存していない」

メキシコは、決してサボテンの前でソンブレロハットを頭にかぶりマラカスを持ったオラ・アミーゴな人ばかりではないということです。観光客もターゲットになりうるので行く人は気をつけましょう。気をつけようが無いけど。

メキシカン

子役時代のダコタ・ファニング

デンゼル・ワシントンがまだ若いですね。それもそのはず、この時9歳の少女「ピタ」を演じたダコタ・ファニングは、デンゼルと19年ぶりの共演をした2023年の映画『イコライザー THE FINAL』ではCIA捜査官になっちゃってます。

あのCIA捜査官も当時はまだ、こんな子どもだったんです。

大邸宅に住むのなら、警備にも大金をかけないと

昔の、スペインやアメリカなど大国からの搾取の影響で、いまだに貧富の差が激しすぎるラテンアメリカ諸国。そんなところで、こんな大邸宅に大勢の使用人を雇っていたのなら、もう完全に誘拐は時間の問題としか思えません。

イチゴ味のフロスって何?

イチゴ味のフロスって何?と思って調べたら、子ども用にいろんなフルーツのフレーバーが付いたデンタルフロスがあるんですね。

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甘いもの=虫歯というイメージがあるからどうなんだろうと思ったけど、考えてみたら自分も子ども時代はそんな歯磨き粉使ってました。そういえば。

トニー・スコット監督、こんな映画も撮ってます

監督はトニー・スコット、トップガンを監督した人です。晩年はプロデュースが多かったみたいですが、2012年、残念ながら自死してしまいました。「ビバリーヒルズ・コップ2」「トゥルー・ロマンス」「クリムゾン・タイド」どれも好きでしたよ。

「悪いやつは誰だ?」と探しながら観る

「この中の誰かが悪いやつだ」と思って観ていました。そうすると黒幕って、だいたいわかりますね。

マイ・ボディガード《Man On Fire》の、キャストと予告編|Cast and Trailer

◎2h26m (2004)

  • ジョン・W・クリーシー(元CIA工作員で米海兵隊員、現在はピタのボディガード):デンゼル・ワシントン
  • ポール・レイバーン(クリーシーの友人、メキシコで警備会社を経営している):クリストファー・ウォーケン
  • サミュエル・ラモス(ピタの父親、メキシコで自動車メーカーを経営):マーク・アンソニー
  • ルピタ〈ピタ〉ラモス(サミュエルの娘、クリーシーがガードする):ダコタ・ファニング
  • マリアナ・ガルシア・ゲレーロ(記者):レイチェル・ティコティン
  • ミゲル・マンサーノ(AFI〈メキシコ版FBIみたいなの〉エージェント):ジャンカルロ・ジャンニーニ
  • ダニエル・サンチェス「ザ・ヴォイス」(誘拐団のリーダー):ロベルト・ソーサ
  • ヴィクトル・フエンテス(連邦司法警察・誘拐対策課の警部補だが、裏では犯罪組織「ブラザーフッド」の頭目):ヘスス・オチョア
  • ジョーダン・カルファス(サミュエル・ラモスの弁護士):ミッキー・ローク

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