朝日新聞のデータによると、この国で報じられる海外ニュースの量は、この30年間で激減しているそうな。
確かに、海外からのニュースつっても、スポーツでもノーベル賞でも事故でも「日本人ガー、日本人ガー」としか言わないですもんね。もう完全に内側にしか、自分たちにしか興味ない感じ。
そんなもんだから、私もミャンマーに関する情報は飛鳥ちゃんのお母さんの出身地ということくらいしか存じあげませんでした。いや耳や目にはしていたはずなんだけど、きちんと理解していなかった。恥ずかしい。
今回軽く調べたことで、
- いまだに「ビルマ」呼びしている国と「ミャンマー」呼びしている国があること
- 国内にはいくつもの民族グループが存在していて、ずっと民族紛争が横行し続けていること
- 鉱物資源が豊富なこと
- 所得格差が世界で最も大きいこと
- 戦時の関係性から、日本政府はこの国の軍事政権を容認(応援?)していること
──などがわかりました。あんたたちも、まずは知ることから始めてみませんか。
ランボー最後の戦場《Rambo》の、あらすじ|暴力には暴力で対抗するしかないという現実
2007年、民主化運動として反政府デモが行われているビルマ(ミャンマー)。
パ・ティー・ティント少佐(マウン・マウン・キン)の率いるビルマ政権軍は、村を襲いゲームみたいに人々を虐殺し、兵士に育てるため少年を誘拐し、女性は性奴隷としている。
ベトナム帰還兵ジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)は、現在はヘビ捕りやボート乗りをしながらタイに住んでいた。
その彼の前にコロラド州のNGO団体「汎アジア牧師会」の医師マイケル・バーネット(ポール・シュルツ)がやってきて、カレン族の村に医療援助を行なうため、サルウィン川を遡上したいと案内役にランボーを雇おうとする。
危険過ぎる行動に最初は拒否するランボーだったが、マイケルの婚約者であるサラ・ミラー(ジュリー・ベンツ)の説得で最終的に承諾。
さっそく村に向かう途中で、まずは海賊に遭遇してしまう。
「通りたきゃサラを寄越せ」との脅迫に、やむを得ず海賊どもを殺害。
さらに、その後NGOメンバーは村に到着するも光の速さで政権軍に襲われる。案の定サラやマイケルたちは捕虜となり、救出作戦として傭兵のチームが駆り出されることに。
ランボーと傭兵たちは、夜の闇と大雨の音にまぎれて、こっそりと生き残った人質を救出。朝になって異変に気づいたティント少佐と兵士たちは、キレて彼らを追いかけ始める。
逆にランボーはジープに搭載したマシンガンで奇襲をかけ、ティント少佐の部下を虐殺、傭兵チームと一緒になって交戦開始。少し遅れてカレン族の反乱軍が到着し戦闘に加わり、ティント少佐の兵士たちや後から来た海軍部隊を蹴散らす。
追い詰められたティント少佐は逃走を図るが、ランボーは木の陰からこれを阻止、デカいナタで腹を切断して戦いは終了。
その後ランボーは、サラの言葉に心を動かされアメリカに帰国。アリゾナ州ボウイの家にいる父親を訪ね、物語はシリーズ完結編である「ラスト・ブラッド」に続くことになります。
ランボー最後の戦場《Rambo》の、観る前に知っておきたい知識と見どころ|人権を無視した圧倒的暴力の怖さ
ランボーシリーズのテーマは、実はベトナム戦争とその後の影響の暗部など
ロッキーと並ぶシルヴェスターさんの代表作、ランボー。
その4つあるうちの3作目なわけですが、ぱっと見の大幅な筋とか盛り上がりポイントはいつもと変わらないと思います。昔の作品も、土から目を出していたシーンくらいしか記憶にないです。
ただシリーズを通してのテーマは、実はベトナム戦争とその後の影響の暗部などとなっており、バカにとっては素通りしてしまいがちですが、よくよく考えながら見ると結構深いものなのでした。
利他主義もいいんだけど、悪人にとって本当に必要なのは、時に後ろから蹴りを入れること。 殺すことが正しいこともあるし、戦争が避けられない時もある…という現実。
360°どの方向から見ても生粋のワル
この作品の公開は、2008年。
てことは軍事政権が正式に解散する前なわけで、今よりもっと凶暴な時期ですね。
変身ヒーローが活躍する子ども向けの特撮番組はフィクションだと思われがちですが、いやそれ自体は実際にフィクションなんですが、あれに出てくるような360°どの方向から見ても生粋のワルって現実に存在するんですよね。奇声を発しながら笑顔で虐殺するような。
殺しが当たり前の世界に囲まれて生きていると、脳がそうなってしまうのかもしれません。
こういう人はYouTubeなどで、拾われた子猫がミルクを飲んで必死で生きようとする動画を観ても何とも思わないのでしょう。
世の中には本当にいろんな人がいるのですね。
何があっても「人の命を奪うことは絶対に許されない」というNGOの理想
そんな連中から吹っかけられる暴力など、もうどうしていいかわかりませんよね。先生にチクろうが警察を呼ぼうが、まったく効き目はないでしょうからね。
作中では、何があっても「人の命を奪うことは絶対に許されない」というNGOの理想が、恥ずかしいほど簡単に踏み潰されます。
てか理想掲げて来るなら現地の言葉くらい覚えて来いよな。
ランボーが人の質問を既聴無視しがちなのは
シルヴェスターさん扮するジョン・ランボーが人の質問を既聴無視しがちなのは、話してもムダなことだらけだということが骨髄まで染み込んでいるからなのかもしれません。
なんかシリーズの最初の方から人に裏切られまくってた気がするし。
可愛い顔は、怖い
豚って肉食なの?と疑問に思って調べたら、基本的にはイノシシと一緒で雑食で、状況によっては人食もあるのだそうな。あんな可愛い顔して。
そういやクマも可愛い顔して人を食べますよね。可愛い顔は怖いのですね、種別を問わず。
ランボー最後の戦場《Rambo》のキャストと予告編|Cast and Trailer
◎1h31m (2008)
- ジョン・ランボー(元グリーンベレーのベトナム帰還兵で、最強の主人公):シルヴェスター・スタローン
- サラ・ミラー(NGO汎アジア牧師会のメンバー):ジュリー・ベンツ
- スクールボーイ(傭兵軍団の1人で、ランボーの味方的ポジション):マシュー・マースデン
- ルイス(傭兵のリーダーだがランボーの強さを知らず下に見ている):グレアム・マクタヴィッシュ
- パ・ティー・ティント(ミャンマー陸軍大佐で、当作における悪者のボス):マウン・マウン・キン
- マイケル・バーネット(NGOリーダーで医師、サラの婚約者):ポール・シュルツ